DisplayPadによるiPadを使用したMACのマルチモニタ化

あなたの初代iPadは眠っていませんか?

New iPadを購入した為、初代iPadの活躍の場がすっかり無くなってしまったという方も多いと思うが、私もそのひとり。

少し前にTwitterのTLで、iPadをMACのサブディスプレイに出来るAir DisplayがRetina対応したという話題を目にした頃から、いつか私もやってみようと思いつつ月日が流れた。

Xcodeを使用している時など、参考資料を画面の傍らに表示しておきたい状況が多々有り、やっと導入すべく調べる事にした。

■ iPadのサブディスプレイ化アプリ

調べてみると、iPadを使用してMACやWindowsパソコンをマルチモニタ化するアプリは数種類存在したので、これは使えそうという物をピックアップしてみた。

Air Display App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥850


         Retina(HiDPI)対応され、いろいろな方のブログで高評価なので
         本命と言って良いアプリだが値段が少々高め。
         
DisplayPad App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥250


         とりあえず手頃な価格で、App Storeのレビューでも良い評価が多い。
         使えない!!というレビューが何件か目に入ったのが気になったが....。

DisplayLink App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料


         現時点でWindowsにのみ対応。評価は良い様なのでMAC対応に期待!!
         Windowsの方は無料だし試す価値有りかも。

■ 選んだのはDisplayPad

最初はAirDisplayを購入するつもりだったが、そもそも初代iPadを使う予定だったのでHiDPI対応の恩恵は無いと考え、とりあえず試すつもりでDisplayPadを購入した。

実はその前に、貧乏根性でDisplayLinkをMAC上の仮想デスクトップのWindows XPにインストールして、なんとかならないかと試みたが、なんとかなる訳も無く断念。
無駄な時間を費やしてしまった。

■ DisplayPadのインストール

まずはiPad側へのインストールだが、言うまでも無くApp Storeから購入する。

DisplayPad App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥250


次にMAC側は下記URLからアプリをダウンロードしてインストールする。
こちらは無料だ。
http://cleancutcode.com/displaypad/

■ iPadとマルチモニタ化するMACを同一セグメントのネットワークに接続

同一セグメントなどと聞きなれない言葉を書いたが、普通に自宅のWiFiにiPadを接続されている方なら、何も考えなくても条件を満たしているだろう。

どの様にIPアドレスが振られているか調べたいなら、下記の様なアプリで確認する事も可能なので、必要に応じて使えば良い。

MACアプリ
LanScan App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料


iOSアプリ
SubnetInsight - Wi-Fiネットワークスキャナ/マネージャー App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥350


■ MAC側アプリを起動して認証用パスワード設定 ⇒ 続いてiPad側アプリ起動

準備が出来たところで、まずはMAC側のアプリを起動すると、認証用パスワードを決めろと言ってくるので、任意のパスワードを設定する。尚、これは初回のみ。

続いてiPad側のアプリを起動すると、こちらもパスワードを聞いてくるので、今度は先ほどMAC側で入力したパスワードを入力する。こちらも初回のみ。

これでMAC側にiPadが検出されるので、検出されたiPadを選択すれば完了。

■ 使用感や画質は?

上記の如くMAC側に検出されたiPadを選択してから、1〜2秒程度でマルチモニタ化が完了する。全く待たさず良い感じだ。

その後のウィンドウ移動や、スクロール等にも遅延を感じさせない滑らかな動作で問題なし。

画質の方だが、文字物の場合によく見ると表示されてから1秒程度かけて鮮明になっている事に気づくが、動画の場合は多少のザラつき感は有るものの違和感無く見る事が出来る。

ハイビジョンカメラで動作している様子を録画したので、YouTubeにアップした。
画面のアップも収録しているので、上記の状況が見てとれると思う。


■ BetterSnapToolで、iPadの画面にウィンドウサイズを自動調整

MACのメインディスプレイ上から、ウィンドウをiPadに移動させた場合、どうしてもウィンドウサイズを調整する必要が有るが、MACにBetterSnapToolをインストールしていれば設定した方法でウィンドウサイズを自動調整してくれる。

私の場合、画面上部にウィンドウを押し付ける事でウィンドウの最大化が自動で行われ、iPadの画面サイズにジャストフィットとなる。

メインディスプレイと解像度の異なるモニタでマルチモニタ化する際は、必須アプリと言えるかもしれない。

BetterSnapTool App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥170


■ 総評

YouTubeにアップした動画を見て頂けると解ると思うが、予想以上に滑らかに表示してくれる為、遅延してイライラするとか画質が悪くて見難いといった事も無い。

これで初代iPadの新しい役目が出来た。
250円を出して購入するだけの価値は十分に有ると思う。

ついでにiPadを2台同時に使用出来るのか試してみたが、認識はされるが選択出来るのは1台のみ。
ちなみに、New iPadでも同様の表示をさせてみたが、初代iPadとの差は全く感じなかった。

こうなると、AirDisplayは更に良いのか?と気になるところだが、このDisplayPadに不満が出れば購入を考える事にしよう。

■ 備考

この様なマルチモニタ化の性能は、MAC側のスペックによるところが大きいと思うので、参考までに私が使用するMACのスペックとiPadについて記載しておく。

iMAC  27inchモニタ
  CPU:2.7GHz  Intel Core i5
  メモリ:12GB

初代iPad   iOS5.1


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