iPhoneのモバイルデータ通信オフでの運用を考える

パケット通信を遮断して、パケホー料金を節約出来る?


WiMAXやモバイル3G通信が低価格で使用出来る様になり、パケットを遮断して別途契約したモバイル通信端末によるインターネット接続への移行を考えている方も多いはず。

私もその一人で、前回のエントリにも書いた通り妻の外出時のネット環境としてWiMAXを導入した訳だが、いろいろ問題も有ったので情報共有も兼ねて記載する。
(既に多くの同様なブログ記事が存在するけどね)

(注)言うまでも無いが、記載内容は私が調べた範囲の物であり結果等を保証するものでは無い。
数値や文面に誤りが有れば、コメント等で教えて頂ければ有難い。



■ iPhoneのパケット定額の契約内容

ソフトバンクのパケット定額には下記2種類が存在する。
・パケットし放題 for スマートフォン
・パケットし放題フラット

このエントリの対象となる方はパケットし放題 for スマートフォン契約者のみで、パケット量を抑える事で料金も下限の1029円/月(CPの場合は980円/月)に抑える事が出来る。

尚、パケットし放題フラットを契約されている方は、パケット量に関係なく固定料金が発生する為、パケットを遮断しても意味が無い。

■ 料金を下限に抑える為のパケット量上限は?

1,029円/月の範囲は12,250パケットで、約1.5MByteが目安となる。

メールの文字数で換算すると全角で784,000文字(目安として1パケットは全角64文字)なので多いと感じるかもしれないが、ウェブ観覧では一瞬で超えてしまうと言っても過言では無い。

ちなみに、Appleのホームページを開いただけで3MByteを超える。

■ モバイルデータ通信OFFによる制限は?

モバイルデータ通信をOFFにすると、パケット通信を伴う機能が使用出来ない訳だが、具体的に何が使えないの?と思う方も居るだろう。

主にウェブ観覧やメールの送受信に制限が発生すると考えれば良いが、メールについては数種類有り使用可否も異なるので表にまとめてみた。
上表の如く、WiFi環境下にあるかにより使用可能なメール,メッセージが異なる。
WiFi環境下にあればウェブ観覧はもちろんのこと、MMS以外は使用可能。

■ MMSは必要無い?

WiFi環境下でのモバイルデータ通信OFFによる主な制限は、MMS使用不可という事が解ったが、ではMMSは必要無いのか考えてみた。

私の妻の場合、知人からのメールは殆どがMMSであり、おまけにソフトバンクから定期的に送信されるメールもMMS。

う〜ん。困った。

■ MMSが受信出来ないとどうなる?

MMSが受信出来ないと相手からのメールが受け取れないのはもちろんの事だが、約3ヶ月のモバイルデータ通信OFFでの運用の中、下記不具合が発生した。

〓発生した不具合
・電話の発信が出来ない(呼出音は鳴るが、相手には着信していない)
・電話の着信が出来ない(相手は呼出音が鳴るが、自分には着信していない)
・SMS,iMessageの発着信が出来ない

上記不具合が発生すると、モバイルデータ通信を一旦ONにするまでは解消しない。
一旦ONにする事で受信停滞していたMMSが受信され、不具合も解消される。

この不具合が、どの程度のMMS受信停滞で発生するのか再現テストを行ったが、200文字×10通のMMSでは発生しなかった。

しかしながら、今までの経験ではソフトバンクからのiPad販促メール1通だけでも発生した為、不具合が発生する基準が解らない。

■ 結局、モバイルデータ通信OFFで運用出来るのか?

上記の不具合が発生する為、時々モバイルデータ通信をONにしなきゃいけないとか、いちいち気にしていては嫌になる。
それに、MMSが着信しないのは大きな問題で、知人からのメールはリアルタイム性が重要
と考え、モバイルデータ通信をOFFにする事は断念した。

モバイルデータ通信ON + WiFi環境下で、どの程度パケットが発生するのか1ヶ月観察してみたが、980KByteだったのでパケット料金下限の範囲内だった。


■ preferences.plistの書き換えにより、MMS以外のパケットを遮断する

MMS以外のパケット通信のみを遮断する方法を調べていたところ、下記の方法で可能な事が解ったので、iPhone 4S/iOS5.1で試してみた。

〓MMS以外のパケット通信のみ遮断する方法
・iTunesでiPhoneのバックアップを作成
iBackupbotにて上記バックアップ内のSystemConfiguration/preferences.plistを開く
・下記の赤枠部の1を0に変更して保存

・iTunesで、編集したバックアップにより復元

ウェブ観覧,マップ,メール等を確認した結果、とりあえず上記方法でMMS以外のパケット通信を遮断出来た様だ。
しかしながら、モバイルデータ通信OFFによる不具合がMMSの受信停滞だけによるものなのか明確にはなっていない為、様子見とする。

■ 月々の料金は節約出来た?

ソフトバンクのパケットし放題 for スマートフォン(CP)の月額下限料金と、WiMAXのキャッシュバック受け取りによる実質月額料金を加算した結果は下記の通り。

   980(パケ放) + 2,000(WiMAX) = 2,980円

パケットし放題 for スマートフォン(CP)の上限である4410円に比べると、1,430円お得。

WiMAX導入により、外出先でもノートパソコンやタブレット等のWiFi機器が使用出来る為、価格差以上のメリットも有る。

あとは、モバイルデータ通信に何を選択するかだが、値段と通信速度でベターな選択はWiMAXだと思うが、地域によっては圏外が多いのが難点と言える。

WiMAXのレビューは、このリンクを参照

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